徒然・世界を夢見るインドア女

年齢とともに海外への夢を捨て去りインドアになった女にハイスペ彼氏が出来たら、見事に海外への野心が芽生えた話。

インドへの荷物

インド10日間の旅はバックパックのみで行くことにした。預け荷物を受け取る時間を省けるからだ。

 

バックパックはミレーのサースフェー30+5で十分だった。ミレーは開口部が多く、バッグの底に入れたものがなかなか取り出せない…なんて手間が無くてストレスフリー。腰ベルトもしっかりしており、背負うと驚くほど身体への負担が少なく感じた。

 

【必須なもの】

・パスポート

・任意加入保険証コピー

・ビザ(e-visa使用だがコピーして手元に用意した)

PCR検査結果(電子提出済みだがコピーして手元に用意した)

・(インド→日本)ワクチン接種証明(日本の証明アプリの英語版で問題なかった)

・コンセントの変換器

 

(盗難時に備えて)

・パスポートコピー

・証明写真

 

書類系は複数部用意して、カバンの至る所に分けて入れておいた。盗難はスリの他にカバンを切る、などもあるそう。

 

 

【あってよかったもの】

・アルコール手指消毒

・アルコールウェットティッシュ

・出汁(カレー、スパイス生活が続くのでリフレッシュに、粉末をお湯に溶いて飲んでいた)

・胃薬

アミノ酸粉末(アミノバイタルpro、疲労回復が心なしか早く旅程中ずっと動き回れた)

・ちょっとしたライト(安宿はたまに停電した)

地球の歩き方

・折り紙(行った先々でアパホテルかのごとく感謝の折り鶴を残してきたが効果は不明)

 

【なくてよかったもの】

・水に流せるお尻拭き(結局水に流せないのでコスト的に普通のお尻拭きやウェットティッシュで良い)

 

 

 

 

続く

 

 

【Break Time】東京再発見-浅草-

私は東京生まれ、半東京育ちだ。

東京は日毎めまぐるしく進化している。

 

 

とある日のデート。この日訪れたのは浅草。ーーー

目的の場所への道中「電氣ブラン」の文字に惹かれふらりと神谷バーに入る。年齢層高めに埋め尽くされた席にため息をつくが、入り口近くに立ち飲みカウンタースペースを見つけここぞとばかりに寄りかかる。初めて飲んだ電氣ブランからは、往年の大衆娯楽の残影をひしひしと感じた。

 

 

ちどり足早に店を出ると辿り着いた目的地は

「浅草ロック座」

なんの気まぐれか女の私がSNSでこれの存在を知り、ストリップという言葉に尻込みしながらも、なぜか興味を惹かれ続けていた。

彼に女裸体をお金払ってまで見に行くお供をさせる彼女が、どこにあろうか。ーーー

幸運にも私たちは価値観が合った。固定観念が薄く大した偏見もなく、この世の大抵のものは受け入れられること。好奇心旺盛なこと。

 

 

到着時はすでに3幕程度まで始まっていた。入場料はそう安くはないものであった。連れてきて申し訳ないからと財布を出す私に、彼はそっと静止してくれる。

 

稀有なことに往年流行りで私も好きな曲、「恋のサバイバル」が会場外まで鳴り響いていた。

 

 

ーーー観劇を終えて、私たちは絶対的な感動を覚えていた。エロ、というより、美だ。芸術だ。中世ヨーロッパの彫刻でも見ているかのような、圧倒的な肉体美に、踊り子の人生を賭けているような気概が彩りを加えている。

 

彼は感動のあまり心付けを残していた。私も、納得だ。

 

 

良いものを見た。是非、勧めたい。

「浅草ロック座」

 

 

 

 

インドへの出国準備

今回2023年2月の渡印。航空便は彼が英語サイトからキャセイパシフィックで予約してくれた。価格は往復で1人おおよそ10万円切る程度。キャセイではJALのマイルが貯められるそう。 

 

往復とも香港経由乗り継ぎ1回。約10時間程の空の旅になる。この時期は恐らく偏西風の影響で、帰路の便はやや往路便より所要時間が少なく見込まれていた。

 

 

インドビザはe-visa申請にした。arrival visaというのは残念ながらこのコロナ禍にて休止中らしい。ビザ取得は在日インド大使館サイトから、All Englishを解読しながら途方もなく感じる量を埋める必要がある。勤務先や両親の連絡先、信仰している宗教、パキスタンと関わりがないかetc..

ネットで検索すれば良い記入例や翻訳が載っているので参考にするのが至極無難で効率良い。

申請はおおよそ1日で通りとりあえず胸を撫で下ろす。

 

 

日本からのインド入国にはCOVID-19のPCR検査を要した。ちなみに1月を以て成田空港内でのPCR検査場は閉所となったようで、事前(たしか出発72時間前以内)に別所で検査が必要だ。今回は値段なども吟味し(場所によっては優に数万円かかる)木下グループでパスポートNo入り英語表記の結果を出してくれる検査を予約をした。結果的に都民なので、運良く検査実施自体のお金はかからず、英語表記にしてもらう分のお金だけ1000円だったか支払った。検査結果は「全て」英語併記があること、実施した検査が「RT-PCR」であることの表記がほぼ必須だ。

ほぼ、と言うのは、後に彼は入力の不足がありこの検査結果の本人氏名に漢字表記しかなく、成田空港内で軽い足止めを食らうことになる。ーーーインドでの入国審査官が漢字が分からない可能性大だからだ。今回は幸運にも先方の計らいにより、難を逃れることとなるのはまたこれからの話。

 

検査結果は事前に到着空港のホームページから画像アップロードする必要がある。他、手元でも証明しやすいよう複数部コピーを用意した。

 

 

 

 

続く

インドに呼ばれたと思った女のインド紀プロローグ

今週のお題「行きたい国・行った国」

 

 

はじめまして。

どうかごゆるりとお付き合いください。

 

実は今年2月某日、10日間ほど彼とインド旅行に行っていた。ほぼアジア圏ばかり数カ国旅行してきた私が、このコロナ禍暁にて数年ぶりに海外へ。しかも、(たまたまタイミングが重なっただけだが)30歳そこそこのカップルが両者とも1月で仕事を辞めての渡印。私に限っては、この旅行を終えたらその先の人生全く未定という状態であった。端から見たら…言うまでもない。拗らせ女の奇行と思われるのが相場であろう。なんだか恥ずかしくて親にも言い出せずにいた。

 

「なぜインド」ーーー

なぜか…と問われると、なんとなくが最適解。ネットで「なぜかインドに行きたい」など明確すぎるワードで自分の気持ちを肯定してくれる懐を探す。やがて見つける「三島由紀夫」「ビートルズ」ーーー自分を肯定するには十分すぎる背中を持った人々のインド逸話が私を奮い立たせてくれた。虎の皮を借りた私はすっかりこの渡印への気持ちは大事にすべきと盲信していた。

記事ではニュアンス違えど皆同じようなことを言っていた。

「インドに呼ばれる」ーーーああそれよそれなんよ。私もそんな感じ。

渡印までの準備として「深夜特急」や「ガンジス河でバタフライ」、「地球の歩き方」なんて読み漁る。なんて洒落た自分なんだろうなんて、虎の皮に香水でも振った気分でいた。

 

この時は知る由もない。

インドではこれらは日本人旅行者を釣り上げるためのここ数十年更新されることも無いほどの典型的な単語であり、そこらじゅうのぼったくりインドニキ達が口にする、もはや耳タコワードであったと。ーーー

 

 

 

続く